那岐山

標高1,255mの山頂からは条件がよければ、北に鳥取砂丘、西に大山、南は瀬戸内海の島々や四国まで見渡すことができます。岡山県側からのコースを含めると7つもの登山コースがあり、春〜秋は登山愛好家で賑わいます。智頭町からは、東仙コースと西仙コースが主で、それぞれに特徴が有ります。行程の大部分が丸太階段の東仙コースは道がわかりやすく初心者でも安心して登れます。西仙コースは、渓谷ルートと尾根ルートに分かれており中上級者向きです。苔むした沢沿いのルートは、新緑の季節になると空気さえも緑に染める程の空間が広がり全身に山の深さを実感出来ます。尾根ルートは、急斜が続き鎖場もあるアドベンチャールート。一気に標高を上げる事が出来ます。ルートの分岐には整備の行き届いた避難小屋があり多くの登山客がここで休憩をして行きます。那岐山の魅力は豊富なコースだけではなく、植生も魅力です。4月中下旬はイワウチワと石楠花、5月下旬から6月上旬は智頭町花のドウダンツツジ。秋には紅葉を楽しめます。見て良し、登って良しの那岐山は何度登っても飽きない自然の魅力に溢れた山です。

基本情報 標高:1255m
コース

①東仙コース:大部分が丸太階段のコース
②西仙尾根コース:尾根伝いに一気に登るコース。急斜面のクサリ場がある。地元の人が管理する快適な避難小屋がある。
③西仙渓谷コース:渓流にそったコース。小さな滝や岩石、大木など見所が多い。