智頭はねそ踊り

「はねそ」の名が付く踊りは、各地にあり、鳥取県では智頭、用瀬、牧谷、鹿野、賀露、島根県では津和野にあります。名前の由来は、すそを跳ね上げて踊る様子から、はねすそ=はねそになったと言われています。

智頭町の元祖は、江戸時代末期の安政6年、梶屋(今の諏訪酒造)の南条弥兵次が酒造業を始めるにあたり、鹿野町の河内地区から酒樽職人として雇った喜平が当時の鹿野で流行していた「はねそ」を娯楽として智頭の若者・平三郎に伝え、次第に広まり定着した言われています。

以来、毎年8月14日に智頭地区の初盆のお宅を訪問し、家の前で踊る夏の風物詩として親しまれています。昭和52年には「智頭はねそ踊り保存会」が結成され、優美な「はねそ」を次世代に伝承しています。